革新的な美粒の高圧乳化分散、グラフェン、カーボンナノチューブ、セルロースナノファイバー、挙動は同じです。

美粒実験ノート(エマルジョン)

美粒実験ノート(エマルジョン)

美粒実験ノート (エマルジョン)        2016年6月30日
                            ㈱美粒 中野満
目的:美粒モジュール、径と形状の差と粒子径の関係。
処方:流動パラフィン 10%
   TWEEN 80 2%
   精製水     Balance.
乳化温度:常温、実験スケール:500g
粗乳化処理、美粒製泡レスミキサー
(1)美粒モジュール中大を用いて、全体を均質させる。(前処理)
   圧力 13Mpa 1パス
粒子径測定、マイクロトラックMT3300EXⅡ
50%粒子径:25.82ミクロン

(2)上記の前処理品を5つにわけ(同一処方)、BERYU MINIに下記の条件のシステムを搭載し、同一圧力(40Mpa)で、同一の冷却条件で、それぞれ1、2、3パスとり、粒子径を測定する。
(3-1)美粒モジュール小(I)径、0.4mm
1パス 4.984ミクロン  
2パス 3.752ミクロン
3パス 3.014ミクロン
(3-2)美粒モジュール小(O)径、0.4mm
1パス 6.7  ミクロン
2パス 4.797ミクロン
3パス 4.588ミクロン
(3-3)美粒モジュール微(O)径、0.3mm
1パス 4.904ミクロン
2パス 3.96 ミクロン
3パス 3.743ミクロン
(3-4)美粒スペシャルモジュール径、0.2mm
1パス 2.407ミクロン
2パス 1.921ミクロン
3パス 1.706ミクロン
(3-4)美粒標準システム ダイヤモンドノズル 0.09mm
1パス 0.745ミクロン
2パス 0.736ミクロン
3パス 0.728ミクロン
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4 結果と考察
美流下の条件(空洞化を阻止した、乱れを阻止した条件)では、圧力と処方が同一であれば、ノズルやモジュールの最少径の径が、粒子径を支配する。また、過去のデータからは、同一条件(処方、モジュール等)であれば、圧力(力)が、粒子径を支配する。

従来、そういうエマルジョンデータが、出てこないのは、美流下での条件でなく、乱れた状態、その空洞化が、微粒化の原理だと錯覚している条件下で、行ったからである。つまり、滅茶苦茶状態であれば、結果として、どんな条件であろうと、滅茶苦茶な結果しかでないということである。粉砕の場合は、滅茶苦茶でもいい、なぜなら、滅茶苦茶に、無秩序に破壊することが、粉砕の目的だからである。装置が壊れようが関係ない、処理物が壊れてくれればいいからである。ビーズミルも同じ考えである。しかし、乳化、剥離、解砕はそうではない。

その最たる例は、高圧乳化装置や撹拌機のスケールアップにある。ステーターとローターとで構成されている高速の撹拌機の場合の径とは、クリアランスである。試験機のクリアランス、0.2mmだとしよう、ある周速でローターをまわす、それなりのものができた。しかし、スケールアップの時、クリアランスを0.2mmに維持することは、できない。機械の公差があるから、0.2mm以上になる。乳化の場合でいえば、界面活性剤をふやして、エネルギーをあげるしかない。力とは、微分であり、決して積分ではない。撹拌機において、時間軸を調整するというが、それは、高圧乳化装置でいえば、パス回数ということになる。径の違いによるパス回数の差を見ていただければいい、決して、重なることはない。同一条件なら、それぞれは、平行線を維持するだけである。

高圧乳化装置において、スケールアップとは、試験機で使ったノズル、モジュールを並列化させることしかない。それが、正しいスケールアップである。もちろん、ユーザーが、多少、粒子径が大きくてもOKなら、それが得られるライン(一ラインの流量@ある圧力)のN数ということになる。

なぜ、乳化、剥離、解砕での量産化が進まないのかは、この美流原理がわかっていないからである。もちろん、空洞化が正しい、ジェット流を何かにぶつけて、破砕するのが、一番の微粒化原理だと妄信している人が作った装置が、世界の主流の装置だからである。それと真逆なことをいい、空洞化を阻止し、乱れを阻止する、それが、乱流と対比する考え、それば美流、それを唯一、世界ではじめて搭載した装置が美粒システムだからである。

物事は、作用反作用である、ものが壊れるというのは、自分も壊れるということである。だから、チャンバーやノズルが、頻繁にこわれる。それが廉価ならいい、しかし、現実には高価である。それを、生産機の場合は、沢山ならべろ、といわれたら、どのユーザーでも閉口する。それが現実である。生産すればするほど、利益がなくなるということである。だから、世の中は、なにも、変わらないのである。騙されて、高価なノズルやチャンバーを買わされる。それで、ウハウハするのは、装置メーカーだけである。

(許可なく、無断で転用、転写を禁じる)

上記のノートのPDF版は、下記からダウンロードできます。何が真実か何が錯誤か、見極めてください。

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